ちょっと私のことを・・・Ⅷ
2018年 11月 02日
23歳から始めたバンドマン稼業。
私の永遠のバイブル、vol.3まで出たパリ・ミュゼットCDアルバム↓
大まかにまとめると、ジャズカルテット→ジャズトリオ→歌謡コーラスバンド(笑)→ジャズトリオ(+ボーカル)→ソロ弾き語り→ホテルラウンジピアニスト。
という感じですね。最後のラウンジピアニストを辞めて夜の演奏稼業から引退したのが30代初めですから約10年間ということになります。
細かいことは例によって忘れてしまいましたが、この中で一番力が入っていたのが歌謡コーラスバンド!
このバンドにはバンドマンを始めたときの最初のジャズカルテットのドラマーE氏がいて、彼がドラムとメインボーカルを受け持ち、他にベースとギター、そして私のピアノ・キーボードというカルテット編成。たまにサックスが入るときもあった。
最初は閉店間近かだった大型キャバレー、それから新潟駅前の歌謡パブ?のような大きな店の専属バンドとなった。
本当にクールファイブやアローナイツの様にメンバーが演奏しながら「ワワワワー♪」ってな感じでコーラスを付けますが、これにすっかりハマってしまい、昼間には毎日のようにコーラスやバンドのアレンジやコピー譜作成をしたものです。
そして前記の様にキーボード類にもこだわり、「コの字」型にキーボードを並べて(ちょっとやり過ぎですね…)演奏していました。
またお店のテーマソングを作曲してその歌詞の載った大きな看板が飾ってあったり・・・
この店を去ったきっかけは例によって思い出せません。この後また古町のクラブやパブで演奏することになりましたが、このコーラスバンド時代は音楽的に勉強になったことは間違いなし。
そして私は夜のバンドマンの最後の世代だったのです。
カラオケの影響は大きく、生バンド(生っていう言い方が凄い!)を雇っていたキャバレーやクラブはどんどん閉店に追い込まれ、ドラマーやベーシスト等は哀れにも失職。残るのはピアノかギター等が多く、私も結局はピアノ弾き語りでソロで活動します。
このソロ時代もそれなりに勉強になりました。
コーラスバンドの経験から、自分でも唄うようになりましたが、リクエストが結構来て、そのたびに譜面を探し(と言っても演奏しながらね…)何と知らない曲でも日本語・英語の区別なく譜面を見ながら初見で弾き唄ったものです。無謀ですね。もちろんかなり怪しい芸だったと思いますが、こんなことは今は怖くて出来ない。若気の何とかです。
それから最後のホテルラウンジの頃は、ちょうどスキーや登山に夢中になっていたころで、冬は週に2回もスキーに行き、冬以外は山行です。
まえにも書きましたが単独行が多くて、3泊4日の長期から日帰りまで新潟県を中心に多くの山に登ったのですが、日帰りで山に行き、クタクタに疲労した状態でラウンジのグランドピアノに座ると、眠気が何度も襲ってきて、大きな声では言えませんが「目を開けて」眠りながら手だけは動いて演奏していたことがよく有りました。
本当に寝ていたという証拠に、夢を見ていた記憶もあり、夢の中でピアノの音を聴いていました。「あれ・・・?どこかからピアノの音がする?」
弾いていたのは自分です(笑)
この頃、何故か中国文化にはまり、中国語のレッスンに通い始め、なんと中国を独りで3か月に亘り旅をした。
始めての海外旅行がこれだった。いにしえの「妄想」中国が大好きだったのだが、それは実際に旅して半々くらいに実感できた。
だからすっかり様変わりした現代の中国に行きたいとは余り思わない・・・。
・・・
さてバンドマンを辞めて講師稼業とたまのライブ活動などをしていた35歳のときの出来事。
書店である本に目が留まった。
どちらかというとロック寄りの内容から余り見ることはなかった「ミュージックマガジン」というペーパーバック雑誌。
その背書きか帯にあった「アコーディオン」という文字に惹かれて手に取ってみた。
何でこの本にアコーディオン?
特集記事で「再発見!世界を巡るアコーディオンの魅力」とあり、特にその中の「ミュゼット」という部分に興味がわいた。
ミュゼットにはもうひとつのパリがある・・・そこで紹介されていた最新CDアルバム「Paris Musette vol.1」を早速入手して聴いてみた。
最初の曲が流れたその瞬間、大げさでなく体に電気が走った感じがした。
気が付くと十数曲を一気に聴いていて、高鳴る鼓動に理由の分からない涙が流れていた。
自衛隊員のころ、タンゴのレコードに出逢った衝撃と似ていて →https://atagiin.exblog.jp/238786207/
「希望」と「勇気」、更に今大人になった自分が少しは理解できるようになった人生に於ける「愛」の存在?、「喜び」と「悲しみ」、そしてそれらが今まさに自分がそこに向かわなければ!という切迫感となり頭の中をグルグルし始めた。
アコーディオンを止めて約10年が経っている・・・
ああ、私はなんて遠回りをしたのか!?
アコーディオン! アコーデオン! アコルデオン! フィサルモニカ! バヤン! 手風琴! ・・・何でもいい!
再開だ~!!!
続く・・・
by bossaccordeon
| 2018-11-02 13:27
| 私は誰なのか?
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