人気ブログランキング | 話題のタグを見る

キツイお仕事

この土日と長野市で仕事だった。
何の仕事かというと普通プロフィールには載せていないあるキツイお仕事。
通称バレエ・レッスンピアニストとしての仕事である。
ちょっとご紹介します。

この仕事、一般的にはよく知られていないものなのであろう、説明するのもちょっと難しいですが、バレエのスタジオなりでのレッスンにおいてダンサーの伴奏をピアノでするのですね。(これとは別に公演の演目をリハーサルするときにピアノでオーケストラのパートを演奏するリハーサルピアノという仕事がある)
「伴奏」というと歌や器楽の伴奏ということが浮かぶがバレエの伴奏はそれとはずいぶん違う。動きの練習のサポートであるから例えば8小節しかない曲を弾かなければいけないことがある。8小節なんて音楽は通常無いのでどこかから断片を持ってきたり、自分で作る、この自分で作るといってもあらかじめ用意するのじゃなく即興演奏するのだ。その場でその動きに有ったものを提供しなくてはいけないのですね。もちろん音楽的に豊かなものが必要とされるのでクラシック音楽が使われることも多いが、やはり8小節単位で動くので音楽を切ったり貼ったりの操作を強いられるし、レッスンにおいて教師が提示するものに合ったものはなかなか選ぶのが難しいので必然的に即興が必要になる。

従来日本のバレエピアニストはクラシック畑の人が譜面を用意して弾くことが多かったようだが、ヨーロッパなどでは即興の出来る人が基本的に採用されているようだ。
で、田中も始めた頃は譜面を使っていたが、今では譜面を置いていない。
完全な即興が半分、既成の曲をアレンジして弾くのが半分。
教師が提示したものに瞬時に音楽を提供するのは、本当に難しい、
何でも良いならいいけど、なるべく良い音楽を演奏したいのはミュージシャンとしての本能ですから(なんちゃって)。たまに変な曲や合わない曲を出してしまうと本当に恥ずかしいので真剣になってしまう。

今回の仕事は日本バレエ協会というところの冬期講習会で、ハンガリー出身でドイツのバレエ団に所属しているシャバ・クヴァス氏を招いてのクラスだ。
この人とはもう3回目の顔合わせ。人柄が良いので協会に気に入られて2002年から来日している。

しかしレッスンにおいては、結構怖い、というか1ヶ月ほどの仕事の何故か終わりくらいに田中が伴奏で当たる?のでお疲れもあり、ちょっとイライラ状態なのかな。音楽に対する注文も厳しい。長野市にある長野バレエ団では初めてのクラスだが、一時間半のクラスを3クラスずつ2日間だった。1クラスでも気が遠くなるほど疲労するがこれを15分の休憩を挟んで3回!!
が、2日間、そして、何と今日(29日)と明日も新潟であるのです!キツイです。

しかしこの仕事、何かと為にもなっていて感謝している。頑張ろう・・・

バレエの仕事の内容はいろいろと奥が深いので別の機会にまた書くことにします。
by bossaccordeon | 2007-01-29 12:00 | バレエ | Comments(0)

肩こりアコーデオン弾きの日常メモ・・コメントご遠慮なくどうぞ(記事と無関係でもOK)


by bossaccordeon
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31